馬場 悠男 講演概要

馬場 悠男 (15回生) 国立科学博物館名誉研究員

【講演概要】
『博物館の研究者という生き方 人類の進化と日本人集団の形成過程を調査・研究する』

 新宿高校在学中は、目立たないオタクだった。建築家、恐竜研究者、パイロットなどいろいろ夢を見た。結局、子供の頃からアフリカやアジアの自然・古代の文明・海外での調査旅行に憧れていたので、自然人類学を専攻し、国内外での発掘調査に基づいて200万年前から最近までの人骨を研究している。

  博物館には、調査研究・資料収集保管・教育普及・展示など様々な仕事がある。研究者としては、それらの全てに携わるので、大変だが、やりがいもあって楽しい。ローテク・アナログ人間だが、ハイテク・デジタル社会でもしぶとく生きている。マニュアルのない調査・研究では、迷いや浮き沈みもあったが、人間関係を大事にしてなんとかなってきた。

 なお、研究者は、給料は少ないが、退職後も調査・研究・授業・執筆などをそれなりに続けられる。たとえば、今でも古代エジプトのミイラや徳川将軍夫人の遺骨を研究している。昨年には、東京都高校生物教育研究会の先生方19人を、インドネシアにある私たちの発掘調査地にご案内した。