母校『進路部通信』第13号に篠原厚子さん(25回)が寄稿

 母校進路指導部が発行する『進路部通信―新宿進化』H28年5月号(通算の第13号)に篠原厚子さん(25回)が「自分で食べていける人」と題して寄稿されました。
 自分で働いて食べていく大人になりたかった篠原さんは、資格は女性が働くための手段と知り薬科大学に迷うことなく進み、卒業研究での実験の面白さに魅されて大学院博士課程まで進まれました。
 周囲の忠告通り有給の就職口はなかったものの、研究生活に理解のある大学院時代の先輩と結婚して研究者の道を続け、やがて別大学医学部助手となって20年間過ごされ、9年前から現職である文系女子大学に籍を移して今日まで教員生活を送る傍ら、前任校に客員の籍を置いて実験系の研究も続けておられます。
 薬学は化学、生物、物理系の基礎科目や薬に関する広い分野を学べること、国家資格を取得できること、子育てが一段落した後に薬剤師の仕事に戻れる機会があるなどもあって、当時の新宿高校の薬学部に進んだ女子が多かったそうです。
 ご自身は薬剤師として働く機会は持たれませんでしたが、健康に関連した仕事を続けられれていることは楽しく、その幸運に感謝している、自分がこれまで周囲から受けたさまざまな恩恵を、何らかの形で誰かに還していくことのできる人でありたいと切に願っていると結ばれています。
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