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母校「進路部通信」第37号に和田(旧姓森谷)勝さん(15)寄稿

 平成30年 7月12日発行の母校「進路部通信」第37号に和田(旧姓森谷)勝さん(15)が「鳥のホルモンに魅せられて研究生活を送る」と題して寄稿されました。

 小さい時から生き物が好きだった和田さんは、新宿高校3年で受けた石川太郎先生の生物授業での「メンデルの法則による遺伝現象の説明」に感銘を受け、動物学者になる夢を抱くようになりました。大学入学後は生物学研究会に入部し鳥類調査に携わったりした後、理学部生物学科動物学専攻に進学、更に大学院で選んだ内分泌学講座ではウズラの光周性繁殖制御の研究を深め、本格的に動物学者への道を歩むようになりました。

 ウズラの研究で博士論文を書いて理学博士を取得した和田さんは、大学院修了とともに指導教官に同道してワシントン大学で短期間、実験を行った縁で、いま大きな問題となっている「ポスドク」の走りをアメリカで経験して帰国、東京医科歯科大学医用器材研究所に助手の職を得て8年程研究生活を続けました。

 その後、新たな可能性を求めて同大教養部に転身した後は、緑豊かなキャンパスの立地を活かした研究を行ったのち、野生の鳥での繁殖研究を思い立ち、その対象をウグイスに定められました。そして、フィールドを東大農学部付属秩父演習林として、霞網を持ってひたすらウグイスを追いかけるのが、和田さんの研究生活最後の仕事になりました。

 いま振り返ると偶然も僥倖もあったが「なぜだろう」の探求心で、好きな研究を続けてこられた。研究はやっぱり面白い、とつくづく思われているそうです。

 和田さんの寄稿内容はこちらからご覧ください。


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