2023年度九州支部総会

 2023年10月23日(月)午後四時から福岡市内の中華レストランで15人が参加し、3年ぶりに総会、懇親会を開きました。石井幸孝会長(3回)の挨拶に続き、お二人の方が講演をしてくださいました。

 まず麺も打てば面も打つ本格多趣味の野上秀昭氏(15回)から、約3か月で一つ制作される「能面について」=写真。若い女性の小面(こおもて)の制作工程を具体的に説明され、能の魅力や、市内の大濠能楽堂で近々掛けられる演目の見どころもご紹介くださいました。

 JR九州の初代社長を務められた石井会長は「新幹線の行方」と題し、いま九州で大きな注目を集めている西九州新幹線(長崎新幹線)佐賀ルートの今後の進展について九州全体の発展の視点から大胆かつ詳細な分析を披露されました。


 懇親会は新川正直氏(8回)の乾杯でスタート。参加を楽しみにされていた芝原哲也氏(17回)が5月に亡くなられ、毎回介添え役で同席されていた奥さまがお一人で参加され、讃美歌を歌われて全員でご冥福をお祈りしました。

 近況報告では、リタイア後の生活ぶり、コロナ禍で集まれなかった3年間の生活の変貌ぶりに熱のこもるメンバーも多数いる一方で、子宝に恵まれて子育て真っ最中の奮闘ぶりをユーモアたっぷりに語る最若手まで、幅広い年齢層の仲間が集うことができました。

 最後は恒例の校歌と六中健児の歌の合唱がレストランの一室に響き渡り、岡本稔氏(14回)の閉会の辞で懇親会の幕を閉じました。

 事務局(小林牧氏=28回、山下美智恵氏=29回)が作成した総会資料は参加が叶わなかった40人近い会員から寄せられた近況が載せられているほか、高校周辺の激変した最近の様子を紹介するなど充実したものです。先輩諸氏から連綿と続く九州朝陽会への熱い思いを感じずにはいられません。
     (28回 平岡啓)