年頭ご挨拶
2022年の年頭にあたり

2022年1月1日

東京都立新宿高等学校 朝陽同窓会
会長 青柳 正規(15回)

 朝陽同窓会会員の皆様、明けましておめでとうございます。
 いよいよ、母校創立100周年の記念の年を迎えます。

  本来ならば、爽やかに迎えたい新年ではありますが、素直におめでとうとは言えない気持ちをお持ちの方が多いことと思います。勿論、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を憂えてのことです。国内では、ある程度の落ち着きを見せていたものの、再び、感染拡大の兆し、まだ、まだ、警戒・自粛・慎重な行動を余儀なくされる状況は続きそうです。

 昨年の7月、8月に開催された東京オリンピック、パラリンピックは日本人選手の活躍もあり、束の間の感動を与えてくれました。折しも、第5波のさなか、パラリンピック終了とともに、感染者数が減少に向かったのは、何とも皮肉なことでした。開催の是非をめぐっては未だ、議論があるようです。

 同窓会も大きな影響を受けています。同窓会の目的のひとつは朝陽同窓会規約に謳われているように会員相互の親睦を図ることにあります。そのための大きな部分は、総会、ホームカミングデー、朝陽クラブのほか、同期会、各クラブのOB・OG会等の諸行事がこれまでは、行われてきましたが、多くが中止または紙上開催となってしまいました。しかし、中には、新宿御苑を利用し、密を避けての同期会を開いた回もあったとか・・・。

 その一方で、同窓会が直面する課題のひとつに、臨海教室で使われる館山寮再建の問題があります。
 2019年9月8日に房総半島を通過した台風15号により、館山寮は男子棟の屋根が完全に吹き飛び、隣接する男子用浴室等も被害を受けたことはご承知のとおりです。この事態に対し、昨年来、再建実行委員会を中心に献身的な検討を重ねた結果、方向性がほぼ決定し、着工のめどがたったことは大きな前進でした。
 詳細は別途ご報告いたしますが、倒壊した男子棟の再建のみならず、老朽化した女子棟の建て替えを含む大掛かりなものとなります。勿論、これが可能となるのは、学校関係者、PTA、数多くの同窓生の館山寮再建募金へのご協力の賜物です。改めて感謝申し上げます。
 しかしながら、館山寮再建には、初期投資も必要なことから、さらに、もう1歩のご協力をお願いする次第です。 

 さらには、100周年記念誌の発行、記念祝賀会の開催、記念音楽祭の企画等の事業が計画または進行中です。残念ながら、記念音楽祭は1年延期となり、記念祝賀会も慎重な対応が必要でしょう。

 朝陽同窓会16000名の知恵を結集し、この難局を何とか乗り越えましょう。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。