母校「進路部通信」第16号に吉田愛子さん(38回)が寄稿

 看護師生活28年になる吉田さんが看護師の道を目指す決意をしたのは新宿高校在学中。小中学生の頃、「ナイチンゲール」とアニメ「キャンディキャンディ」二人の看護師像から学んだ「人や社会の役に立つ」「人への愛情や思いやり」「人間関係の素晴らしさ」が、50歳近い現在に至るまで、一貫して心の中に熱く燃え続けているそうです。
 新宿高校一年生の頃、「将来の希望」を書く機会があり、両親にも話していなかった「看護師になりたい」という思いを迷わず記入されたそうです。そして、兄さんも浪人中という家庭の事情もあって、授業料の殆どない3年制看護専門学校に進学、看護師への道を歩み始められました。
 総合病院に就職して一年目の途中、大ベテランの職場ICUに異動されましたが、この異動を機に、刻々と変化する目の前の患者さんの病態や臨床データを猛勉強、人間の体の神秘さに驚きや感動を得て、医学は面白いと感じ、仕事も緊張しながらも楽しさを感じるようになられたそうです。
  ICU(集中治療室)への異動に当たっての総婦長面接で「新人をICUに異動させるのは初めてですが、新宿高校出身だから大丈夫、頑張って!」と言われたというエピソードもあったとか。

  看護師という仕事の魅力について吉田さんは、専門分野が限られていない分、配属された部署により様々な経験や勉強ができる事、また、ライフスタイルや自分の好みに合わせて職場環境を選択できることと語られています。現に子育て中の吉田さんの現在の職場は夜勤のない総合外来だそうです。
 高校時代によく仲間と歌った六中健児の唄「湧き出る若き力・・・」を口ずさみつつ、これまでの熱い思いを抱きながらいつまでも、吉田さんは力強く看護師の道を迷いなく進まれていかれることでしょう。

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