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進路部通信」第40号(平成30年11月15日号)に久保田兼士さん(25回)が寄稿

 平成30年 11月15日発行の母校『進路部通信』第40号に久保田兼士さん(25回)が「寧ろ鶏口となるとも牛後と為る無かれ」と題して寄稿されました。

 小学生時代に鉱石ラジオを作ったのがきっかけで電子工作に興味を持った久保田さんは高校入学の頃には回路技術者になると決めていました。工科系単科大学を出て小規模な産業用電子機器メーカーに就職され、回路技術者が久保田さん一人だったことで入社半年で設計を任されるなど、その後も多くの機器開発に携われ、取り扱いやメンテナンスの指導などで二十数か国を飛び回る日々を送られました。

 強く印象に残っているのが地雷探知機の開発で、開発終盤の性能試験のため赴いたアフガニスタンで通訳として雇った現地の医学生を通じての、イスラム教という異文化との触れあい、そして地雷除去の関係で訪れた国々で見聞きしたのは、大国の思惑で戦場となり危険と隣り合わせに暮らすことを余儀なくされた人々の姿だったそうです。

 久保田さんは長い海外経験から、「海外での活躍を目指すなら先ずは自分の専門分野を極めること。語学力は必要だが絶対ではない。技術者として評価され信頼されてこそ活躍の場が広がる」とアドバイスを贈られています。

久保田さん寄稿記事は『進路部通信』3ページ中段から4ページです