バスケットボール部OBOG会

 バスケットボール部OBOG会(会長望月慎一15回)の特徴は、歴史が旧制六中時代に遡れることと、そして、バスケットへの熱意、現役への応援と世代のつながりを大事にするところにあります。

 男子は戦後まもなく、都内でも強いチームとなっていましたが、なかでも昭和30年代まで都内では屈指の強豪でした。6回生による都準優勝を最高に、都ベスト4(1回生)、ベスト8(2回生、9回生、10回生)、ベスト16(11回生、15回生、17回生、20回生、34回生、36回生、37回生)に進出したという歴史を持っています。女子も35回生が都ベスト8に進出し、一人が都ベスト5プレイヤーに選出されるなどの成績を挙げました。

 OBOG総会には、現役から80歳以上の卒業生までが毎年100名近く集い、卒業生と現役による思わず力の入るゲームを行ったあと、親睦会で交流を深めています。総会の場は、バスケットはもとより、各方面で活躍した多くの先輩たちの貴重な話を聞く機会ともなっています。

 卒業生チームの活動も盛んです。卒業後も大学一部リーグや実業団で活躍した先輩たちが多数いますが、社会人になっても「新宿朝陽」の名前で、区民大会やクラブチーム大会に歴代の卒業生がチームを組んで参加してきました。 平成17年からは40歳以上の有志メンバーがシニアチームを結成し、なんと毎週のように練習をしています。

 大本山増上寺の法主であった先輩に遡る現役支援は、顧問の先生方や保護者の方々とのコミュニケーションを大切にしながら、「世代を超えて交流する場」というバスケットボール部OBOG会の文化を永く伝えられるよう、今後も現役への物心両面からの支援に一層力を入れていきたいと考えています。

 東京オリンピックのコーチだった先輩の流れを汲む、若くて熱心なレベルの高い卒業生の練習支援は、現役生の大きな刺激となります。そのためには、若い皆様方の力が必要です。また、あまたの先輩たちとの交流はこれからの人生の強みとなるでしょう。

 多くの卒業生の皆さんがこの伝統あるOBOG会に参加してくれることを期待しています。