回生國弘正雄さんの新著

「烈士暮年に、壯心已まず」

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同時通訳、大学教授、英語講師、秘書官、テレビキャスター、参議院議員、そして、非戦・護憲の
語り部・・・。まさにその生き様は、歳を重ねるごとに根源的になり、若さを蘇らせている國弘さん
のモットー「「烈士暮年壮心不已」」という言葉にぴったりです。
                                           筑紫哲也

この著者國弘正雄君は、私と同じ小学校で学び、昭和18年に府立六中に入学しました。ただし
一緒にいたのは二年まで。その後、神戸一中に転校し、そちらで卒業したので、<新宿>の卒業
生じゃないけれど、朝陽同窓会の会員です。12月10日には母校のキャリアガイダンスに招かれ、
一年生を対象として、「太平洋に架ける橋たらんとして・・・」というスピーチをします。

かねてから自分史を出版したいと思っていた國弘君の軌跡が、一冊になりました。題して「烈士
暮年に、壮心已まず」。同時通訳が必要そうなタイトルですが、これは「老いてはいるものの、
若々しき心はまだ止んでいない」といった意。

本の帯に推せん文を寄せている、先日亡くなられた筑紫哲也さんの命名のようですが、筑紫さん
は帯にこんなことを書いておられます。

 実に多才で、なおかつ多彩な仕事をクリアしてきた國弘君にとっての”願い”とは?それは、「非
戦・平和」でしょう。太平洋の架け橋たらんと志し、それは十分にはかなわなかったものの、
この「非戦・平和」への”願い”は、この書物の中に脈打っている。この熱い願望をぜひとも読み
とってほしいと願うのは、ひとり竹馬の友だけではないと思うのですが。

                                             佐藤喜一 (1回)

                                     

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たちばな出版   (定価2000円)